薪ストーブに焚く薪を割る楽しみ

 薪ストーブを家に設置しました。そのストーブで焚く薪を毎日せっせと作っています。裏山の大きな立ち木をプロに伐採してもらい玉切りもしてもらいました。これが根元になるとかなりの太さなのです。何度も斧を振りますがびくともしません。仕方ないので、楔を2本打ち込んで割ります。

 少し細いのになると、何度か斧を振ると、すっぱり割れてくれるものも出てきます。うまく割れるときは、斧の自重を使って軽く振り下ろすだけで、薪が左右にパーンとはじけ飛びます。その爽快感ときたらたまりません。

 しかし、細いのに何度斧を振り下ろしても割れない物もあります。一本の木から切り出したものなのに、ひとつひとつそれはそれは個性的で、一つとして同じに割れるものはありません。節があり虫食いがあり年輪があり、次に割るのがまた新しい体験なのです。

 人間が、誰一人として同じ人がいないのと同じで、どの薪もどれとして同じものがないのです。

 人間と同じ、と言いましたが、それは、間違いかもしれません。雲も森も海もどれ一つとってみても、そこここのそれぞれの景色で同じものはひとつも存在せず、すべてが違う。薪をわりながら、大いなる自然に思いをはせています。